搾乳について
搾乳の利点
搾乳によって、お母さんが直接授乳できない場合でも赤ちゃんは母乳の栄養的な利点を享受し続けることができます。搾乳には、以下の利点があります。
- 赤ちゃんから離れなくてはいけない場合に、ミルクの蓄えを保存しておくことができます。
- お母さんだって、たまには夜のお出かけを楽しみたい時があります。
- 乳房の腫れや痛みを解消します。
- 母乳の分泌を刺激します。
- お父さんに授乳のお手伝いを頼むことができます。
- 仕事に復帰できます。
搾乳とは?
搾乳は、ミルクを乳房から搾り出し、お母さん以外の誰かがカップやほ乳びんで赤ちゃんに母乳をあげられるようにすることです。
搾乳はいつ始めればいいでしょう?
ヘルスケア専門家からの特別な指示がない限り、赤ちゃんが生後4週間から6週間になるまで、搾乳はお勧めできません。この間に母乳のあげ方を学び、問題を解決しておきましょう。
お父さんが関わることの重要性
母乳を出せないお父さんも、母乳保育の成功には重要な役割を果たします。お母さんをサポートしたり、励ましたりする他に、赤ちゃんとお父さんとのスキンシップも大切です。お父さんの心臓の鼓動を感じることで、赤ちゃんの体温、呼吸や心拍数が落ち着き、授乳中にお母さんが赤ちゃんに対して感じる親密な感情をお父さんも持つことができるのです。
搾乳(さくにゅう)の仕方

搾乳には、手を使う方法と搾乳器を使う方法があります。
- 必要なものをすべて用意します。殺菌消毒した搾乳器または容器、飲み物、母乳分泌を促すために赤ちゃんの写真もお勧めです。
- 手を洗い、心地のよい場所を見つけてリラックスします。
- やさしく乳房や乳首をマッサージして、搾乳前にホルモンの分泌を促します。
- 搾乳器または手で母乳を搾り出します。
手を使った搾乳方法

手のひらで乳房を包み込み、親指を乳首のすぐ上に置きます。
乳首をつまんで離すという動作を母乳が分泌され始めるまで続けます。
これを約5分間または母乳の分泌が止まるまで、両側の乳房で行います。さらに、最初の手順に戻って繰り返してください。
母乳は消毒した容器で受けましょう。容器には日時ラベルを忘れずに貼っておきましょう。
搾乳器を使用する方法
- まず、搾乳器の全ての部品を消毒します。
- メーカーの手順書に従って搾乳器を組み立てます。
- 搾乳器が正しいポジションにあり、不具合がないことを確認して、最初はゆっくりと搾乳します。
- 5分間または母乳の分泌が止まるまでポンプを作動します。両側の乳房で行ってください。
- 母乳は消毒した容器で受けましょう。容器には日時ラベルを忘れずに貼っておきましょう。
搾乳は、乳輪の周りを軽く圧迫するようにして行います。強く引っ張る必要はありません。性能のよい搾乳器は、赤ちゃんの吸い付き動作に似せて設計されているため、痛みは感じません。使用時に痛みを感じる場合には、使用をやめて専門家のアドバイスを受けてください。
うまく搾乳を行うためには少しのコツと練習が必要です。リラックスして、最初から上手にできなくても焦らないでください。あなたに合った手順を見つけることも大切です。わからないことがあれば、医療機関のアドバイスを受けましょう。
搾乳はどのくらいが適量ですか?
一回に絞れる母乳の量は人それぞれです。5mlがやっとのお母さんもいれば、200mlも搾乳できるお母さんもいます。母乳は1滴1滴が貴重な栄養源ですので、小分けに保存することで必要量に合わせて無駄なく使用することができます。また、1回の授乳量(60-125 ml)に分けて冷凍保存するのも便利です。
母乳の温め方

冷凍保存した母乳を冷蔵庫で解凍するか、母乳が体温程度になるまでほ乳瓶をぬるいお湯に浸して温めてください。
- 部分的に熱くなるため、電子レンジは決して使用しないでください。
- 母乳を沸騰させないでください。貴重な栄養素が破壊されてしまいます。
